次はガス代です。「なんとなく使っているけれど、なんで請求額が高いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。分析すれば、少しの工夫と意識の変化で、ガス代は抑えることができます。
今回は、家庭でのガス使用の内訳から、特に使用量が多いお風呂の給湯に注目し、具体的な倹約のしくみとその効果を紹介していきます。月々の光熱費を抑えたい方、参考にしてみてください。
ガス使用量の内訳とは?
まず、家庭でどのくらいの用途にガスを使っているかを見てみましょう。一般家庭(都市ガス)でのガスの使用用途の割合は以下の通りです。

このように、給湯がガス使用の約6割を占めていることがわかります。つまり、ガス代を抑えるには、「お湯の使い方」を見直すのが最も効果的です。
給湯:お風呂の給湯はなぜ高い?
お風呂にお湯をためたり、長時間シャワーを浴びると、当然たくさんのガスを消費します。たとえば、200リットルのお湯を約40℃に沸かすと、都市ガスで約50円〜80円程度のガス代がかかります(地域やガス会社により異なります)。
つまり、お風呂を一度沸かすだけで数十円かかるので、毎日入るとなれば、月間で1,500円〜2,500円以上のガス代がかかってしまう計算になるのです。
また、都市ガスとプロパンガスでも値段は変わります。都市ガスとプロパンガスは似て非なるものです。
・都市ガス(天然ガス):主成分はメタン。空気より軽く、ガス管を通じて供給
・プロパンガス(LPガス):主成分はプロパン・ブタン。空気より重く、ボンベで供給
ボンベで供給される分、料金はプロパンガスのほうが高い傾向にあるため、都市ガス以上にかかることになってしまいます。この給湯に対して無理なく倹約するしくみを見ていきましょう。
しくみ化① 給湯温度を1℃下げるとどうなる?
電気と同じで、お湯をつくるのにはたくさんのコストがかかります。お風呂の設定温度は何度にしていますか?冬場は42℃、夏場は40℃くらいでしょうか。ただ、設定温度を1℃下げるだけで約2〜3%のガス消費量が減少すると言われています。
例えば、月のガス代:6,000円の場合、給湯は60%で3,600円かかっているとします。温度を1℃下げれば:
3,600円 × 0.03(3%)=約108円/月の倹約!
温度を2℃下げれば約200円以上も節約可能。夏は汗をかいてしまうので、おすすめは冬場は40℃、夏場は38℃です。肌への刺激も減り、肌にもお財布にもやさしいですね。
しくみ化② お風呂のお湯の量を10リットル減らすと?
浴槽にお湯をためる際、ついつい「なみなみ」にしてしまいがちですが、これも無駄遣いの原因です。
お湯を10リットル減らすと、都市ガスの使用量は約0.2㎥減ると言われています。都市ガスの単価が約150円/㎥とすると:
0.2㎥ × 150円 = 約30円の倹約
毎日お湯をためているなら、30円 × 30日 = 900円/月の倹約になります。
しかも「たった10リットル減らすだけ」でこれだけ変わります。見直さない手はありません。また、おすすめのお湯の量は浴槽の約半分です。それよりも多ければ、調整してみてください。
しくみ化③ シャワーを1分短くすると?
次にシャワーです。シャワーは便利ですが、ガスも水も多く使います。1分間に約12リットルのお湯を使うと言われており、それを40℃まで加熱すると:
- 都市ガスの使用量:約0.024㎥
- ガス代:約3〜4円/分
つまり、シャワーを1分短縮するだけで1回あたり3〜4円の節約ができます。家族全員が1分ずつ短くすれば、例えば4人家族で:
4円 × 4人 × 30日 = 480円/月 の倹約!
もし3分短縮できれば、月1,440円も節約できます。シャワーを減らすしくみとしては、
- 洗髪をリンスinシャンプーにする
- 頭と体を同時に流す
- シャワーの位置を高くする(お湯の勢いを下げる)
ことをしてみてはいかがでしょうか。
その他のアイデア
以下のようなしくみに変えてあげることもおすすめです。
- 追い焚き禁止:時間を合わせて入浴する。1回あたり10円〜20円。
- 節水シャワーヘッドを使う:最大50%の水量カットで、大幅削減。
- 自動お湯はりを使う:手動でお湯を出すよりも無駄を低減。
- 夏場の土日はシャワーで済ませる:ガス使用量の低減。
まとめ:しくみ化は「気づくこと」から始まる
ガス代は、見えにくいからこそ意識しにくい出費です。でも、お風呂の温度や量、シャワーの時間など、①②③での少しの設定変更をするだけで、大きな倹約につながります。
日々の暮らしの中に、小さなしくみをいれることで、年間にすれば数千円〜1万円以上の節約も夢ではないと思います。
Saving Starts with Awareness
We often overlook gas bills, but with just a few small changes (①, ②, ③), you can cut costs in a big way.
By building tiny habits into your everyday life, you could end up saving anywhere from a few thousand yen to over 10,000 yen a year.


